7月10日に博多全日空ホテルで、女性歯科医師の会10周年記念イベントに参加した。と言ってもゲストではなくホスト側。
ゲストにシヤンソン歌手の高杉稔さんをお招きしてのトークとライブを2時間ちょいやっていただいた。参加者は皆女医さん(歯科医師)ばかり。ベテランから新卒、大学在中の先生もいた。
イベントが開始されるやいなや、ピアノとバス(テノールではないと思う)の重い重い唄がフロアーに響き渡った。曲と曲の間にトークがあり、歌の時代背景など織り交ぜてのライブ。
青森県出身の九州在住と異色のミュージシャン。東京にはもう戻りたくないらしい。先の東日本大震災でのチャリティ活動をこなし、バッチをフランスの職人にお願いするほどの方だ。九州が好きだとはいえ、根は東北の方だということ。いや日本人なら当然だ。
シャンソンは独特の音楽性を持ち、唄はペダンチック。当日のテーマは陽気な内容ではなく、戦争や自殺をテーマにしており、とてもヘビーな内容だった。今にして思えば観客を引き込みやすいものだったのかもしれない。
シャンソンは中でも苦手なジャンルで、フレンチの感性を許容するには中々人間が出来ていないため、脳が拒絶してしまう。「人間は死ぬとカモメになる」そうで、だから「カモメを殺してはいけない…」などその感覚は独特だ。
しかしものの5分もするとどうだ、高杉さんの背後に戦火が見える。ミュージカルのワンシーンのよう。時間がスローに動きだした。ピアノの音がシャープに飛んでくる。説得力のある歌だ。
やっぱライブは理屈ぬきにイイ。
実は参加者の中の女医の先生は食い入るようにじっと黙って聴いていた。この先生の娘さんは、誰でも知っているpops界のビッグネーム、カリスマ歌手。ミュージシャンのDNAは2世代間で健在。音楽はイイものだと思う。
こんな企画、他では出来ないし…

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